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相続&贈与

遺言の付言が争族回避の切り札に!

2015年10月7日

 遺言の記載内容は、「遺言事項」と「付言事項」の2つに分けられます。「遺言事項」は法的効力を持ちますが、「付言事項」には法的効力がありません。ところが「付言事項」の活用の仕方次第で相続争いが避けられるなら、活用しない手はありませんね。では、「付言事項」の効果的な活用方法などをご紹介しましょう。

”遺言事項”と”付言事項”

 ”遺言事項”は「遺言で行える法律行為」のことで、記載できる内容は民法などで規定されています。一方、”付言事項”は法的効力のある遺言事項とは異なり、「遺族への想いや希望など」を指し、比較的自由に書くことができます。

◆ 遺言事項はこんなもの
 つぎのような内容が主だったものとなりますが、これ以外にも多くのことが民法などで規定されています。
 ● 法定相続分とは異なる相続分の指定
 ● 遺産の分割方法の指定
 ● 相続人以外に財産を与える旨の記載
◆ 付言事項はこんなもの
 つぎのような内容を遺言者の最後のメッセージとして、遺族に残すことができます。
 ● 遺族への感謝や愛情を示す内容
 ● 遺言事項(遺産分割など)について補足する内容
 ● 遺留分を請求しないように依頼する内容
≪付言の参考例≫
 付言事項の内容をイメージしていただくため、例文(右)を添付しましたので、ご参考に。

”付言事項”の効果!?

◆ 単なる遺言では、わだかまりを抱えて揉める可能性も!
 「この不動産は長男に」「預貯金は長女に」などと遺言に書かれていても、遺族はそうされた理由まではわかりません。相続財産が少ない相続人にとっては心にわだかまりを抱えることになり、良かれと思って作った遺言がかえってトラブルのタネになりかねません。
◆ 遺言者の想いを素直に表現すれば必ず伝わる!
 遺言者の遺族への想いや希望などを付言として遺されれば、遺言者の意思が素直に遺された方々に伝わり遺言が尊重され、結果的に良い形で遺言通りに財産分与などが実現するケースが増えるとされています。特に、法定相続分と異なる遺言の指定をしたケースでは、その理由を付言しておけば遺族間で揉めることが少なくなるといわれています。

”付言事項”を書くときに気をつけたいことは?

◆ 感謝の気持ちを忘れずに!
 ”付言事項”には”相続人の名前を記して”、日頃言えなかった”感謝の気持ちを伝えること”が大切です。さらに、遺言上での財産分与の不公平感に気を配りつつ、”そうした遺言になった理由”を遺言者の”使い慣れた言葉”で記載することがポイントです。
 かしこまった言葉より、耳慣れた言葉の方が遺された方々の心により響くものとなることでしょう。
◆ 他にもこんな活用法も!
 ”付言事項”にはできるだけ具体的なエピソードを添えておくことで、万が一、遺言の真贋で揉めたときに真正な遺言であることの証になることもあります。また、遺言者の葬儀や納骨、遺品の処分などについて”付言事項”で方向性を示しておけば、遺族も困らないのではないでしょうか。

 ”付言事項”の活用で、遺族に揉め事のタネを残さないようにしておくことは、遺される大切な方々への最大の愛情表現となります。”感動相続!”では、遺言の作成の際には、遺族への愛情の証として付言を記されることをおススメしています。

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