感動相続

文字サイズ大中小

相続&贈与

遺言書が見つからない!どうすればいい?

2017年8月23日

 相続の際には、遺⾔書の有無がその後の財産分けトラブルに影響を及ぼします。故人から生前に遺言書を作った話を聞いていても、”遺言書”が見つからなければ「遺言の効力」は生じません。もちろん、故人の遺された家族への想いも理解されません。さらには、相続人全員で遺産の分割協議をして合意したあとに遺言書が見つかったケースでは、内容次第で紛糾しかねません。
 今号では、転ばぬ先の杖として「遺言書の探し方やよく保管されている場所など」を解説いたします。

遺言書の種類によって探し方も変わる!

 遺言書は次のように3つの種類があり、公正証書遺言とそれ以外の2つの遺言では探すポイントがまったく異なります。3種類の遺言書は秘匿性・秘密性の高い順に「●自筆証書遺言、●秘密証書遺言、●公正証書遺言」となりますが、遺言書を探す手間もこれに比例します。
● 自筆証書遺言
 法律に定められたルールにしたがって、すべて自筆(手書き)で書き、署名捺印した遺言書をいいます。すべて自分一人で行うために、極めて秘密性が高く、遺言書自体の存在の有無や保管場所を見つけ出すのにはかなり手間がかります。
● 秘密証書遺言
 秘密証書遺言は、自分で作成した(ワープロ・代筆可)遺言書を公証役場に持参して、遺言の内容を秘密にしたまま、遺言書の「存在」のみを公証人に証明してもらう遺言書をいいます。
● 公正証書遺言
 公証役場で証人が2人立ち会って公証人に作成してもらう遺言書をいいます。公正証書遺言が最も確実に引き継いでほしい人に財産を引き継げる手段であるといえます。また遺言書は、遺言者の保存用に加えて作成した公証役場で保管されるため、紛失、盗難などの事故の心配がありません。

行方不明の遺言書を見つけるコツ!?

◆ 自筆証書遺言は、焦らず慌てず落ち着いて!
 自筆証書遺言では、遺言書自体の存在すらあやふやなケースが多いので、遺品整理などを兼ねて根気よく丁寧に探しましょう。次のようなところを目安にして探すと、捜索作業もはかどるかも。
● 自 宅:机・タンス・食器棚などの引き出し、金庫・仏壇、本棚や本の隙間など
● 会社・事務所:金庫・机・キャビネット内などや顧問弁護士・税理士などに預けているケースも
● 銀 行:貸金庫。また遺言書に注力している信託銀行と取引があれば、問い合わせてみる手も
● 知人や友人に預けているケース:亡くなった事実を連絡すれば、向こうから連絡があるはず

◆ 秘密証書遺言があるのはわかっているのに!
 公正証書遺言と同様に、公証役場に問い合わせれば「遺言書の存在」を確認できます。ただ存在する事実を確認できても、公正証書遺言と違って公証役場で保管されていないので、自筆証書遺言同様、探し出す手間がかかります。

◆ 公正証書遺言探しは意外に難しくない!
 金庫などに遺言書が保管されていなければ、故人や家族の自宅近くの公証役場に出向き、遺言書の有無を問い合わせてください。遺言書は公証役場で保存され、同時に検索システムで、どの公証役場で手続きしたかまでわかるため、簡単に手に入れられます。
 また問い合わせの際には、相続人であることを証明する「本人確認書類や戸籍謄本など」が必要です。

見つかったら、自分で開封してはダメ!

 見つけた遺言書(公正証書遺言を除く)は必ず家庭裁判所で相続人の立会いの下で開封し、「検認」を受ける必要があります。自分で開封したりすると、重い罰則が課せられることがあります。「検認」とは、相続人に対し遺言の存在及びその内容を知らせるとともに、遺言書の形状、加除訂正の状態、日付、署名など検認の日現在における遺言書の内容を明確にして遺言書の偽造・変造を防止するための手続です。
 遺言書を偽造したり、捨てたり、隠したりすると、その人は相続できなくなりますので注意が必要です。 
 つい先に遺言内容を確認しようと軽い気持ちで開封すると、”あとの後悔先に立たず!”ということに。

お問い合わせは
「英和コンサルティング株式会社/英和税理士法人」まで
無料相談受付中 相続のことならお任せ 03-3491-3811(代) 営業時間/9:00~17:30 定休日/土、日、祝日
メールフォームでのお問い合わせホームページはこちら
おすすめ記事
よく読まれている記事
PAGE TOP