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マイナンバー対策より優先すべきは、財産の棚卸と長寿時代の財産管理

2020年8月19日

 4年前導入のマイナンバー制度。マイナンバーカードの普及率は今年1月末で15%(全国平均)と低迷したまま。そこで政府は、コロナ救援策での特別定額給付金の支給やキャッシュレス決済と連携させたポイント還元(マイナポイント)などで普及促進を図ろうとしています。
 今号では、税務署からみたマイナンバー制度の使い道や相続対策などについてご案内しましょう。

マイナンバーで、税務署が個人財産を把握できる!

 国民ひとり一人に個人の識別番号としてのマイナンバーを政府が普及させることで、個人や会社の預貯金・証券などの金融資産の透明化することに不安を感じている方も多いようです。
◆ 建前、公正・公平!実態は個人財産の捕捉!?
 これまでマイナンバーの運用では「社会保障と税に関するもの」に限定してきましたが、今後、預貯金口座などへの紐付けが本格化します。政府は、1人1口座を限定してマイナンバーとの紐付けを義務化する方向ですが、なにせ個人の預金口座は10億口座もあり、将来はすべての口座に紐付けられるとみられます。
 そうなれば、政府は特定個人のマイナンバーを入力・検索すれば、金融資産を把握できることに。先々は、借入金、生命保険情報や不動産情報なども紐付けされ、すべての財産が捕捉される懸念が。
結果として、脱税や生活保護費の不正受給などは改善されそうですが、すべての人が”痛くもない腹を探られかねない”環境となり、気分のよくない状況に入りそうです。

◆ 正々堂々が一番!
 マイナンバー検索で政府に預貯金などを把握されぬため、”タンス預金や貴金属で持っていよう!”と思われる人もお出でのようです。それでもつぎのようにリスクは残ります。
 「財産をまる裸にされるのは嫌だ!」で、現金や貴金属で持とうとしても、こんなリスクが残ります。
● タンス預金(現金を持つ)のリスク
 盗難リスクもあり、お札の管理も大変。将来インフレにでもなれば、価値が下がってしまいます。
 加えて、渋沢栄一翁への1万円札の切り替えもあり、旧札を預金口座に持ち込んだり、金取引で持参でもしようものなら怪しまれることこの上ありません。
● 貴金属のリスク
 一定額を超える貴金属(例:金塊)を換金するなら、マイナンバーが必要で、税務署に把握される結果に。
 結局は隠すことに頭を使うより、長生きをして運用して、お金も使いながら「子や孫に堂々と財産を残すやり方」が一番賢い結果といえそうです。

優先すべきは、財産の棚卸しと長寿時代にマッチする財産管理!

 あなたは自分の財産をご存じですか?実は、自分の財産をすぐに答えられる方は思いの外少数です。
財産がわからなければ、相続税も計算できません。配偶者や子ども(相続人)は相続後に初めて慌てることに。
つまり、元気なうちからつぎの準備を進める方がマイナンバーで預金口座などを把握されるより大切です。
● 財産の棚卸し
 シルバーライフのライフプランニングのためにも、今ある財産の棚卸しが必要です。具体的には、財産の種類、預け先、金額などをエクセルなどにまとめておくことです。もちろん、毎年お正月や誕生日など、区切りのよい時期に財産状況の見直しも欠かせません。
● 相続財産と相続税のシミュレーション
 財産の棚卸しができたら、相続税が概算でどの程度かかるかを試算しておきましょう。

 相続税では、「基礎控除(3000万円+600万円×法定相続人数)」を超えない限り、税金はかかりません。また、生命保険金の非課税枠や小規模宅地の評価減の特例(8割評価減)なども考慮した上でも相続税が生じ、将来の生活設計上も余裕がありそうな方は、贈与対策などを検討すればよいのです。
 贈与対策といっても、★大型贈与対策:配偶者への自宅の2,000万円贈与特例、住宅資金、教育資金、結婚・子育て資金などの特例の活用、★暦年贈与対策:110万円までの非課税枠を活用する対策などがあり、ポイントは”親御さんの長生き”にあります。「長生きが、家族の幸せにつながる」なんて、素敵な話ですね。
 なお、相続財産も相続税も、英和グループの「かんたん相続診断(注)」であっという間に試算できます。
 (注) 感動相続サイトの最下段に「かんたん相続診断」ソフトが搭載されており、クリックすれば数分で
   相続税が計算できます。もちろん、iPhoneでも、Androidもスマホアプリを用意してあり、すべて
   無料でお使いいただける優れものです。

コロナ禍での資産運用は、リスク回避を優先!

 90年代のバブル時に不動産に偏った資産形成を行った人が「バブル崩壊後に地価の暴落で苦境に陥った事実」を記憶されている方もお出ででは?とはいえ、バブル崩壊の凄まじさを知らぬ人たちが、金利ゼロ時代下での不動産収益物件などの投資案件に目が行きやすい状況に。実はリスクと隣り合わせなのです。
 ましてや、コロナ禍で先行きの経済が読めない状況でのリスク投資は避けておくが肝要です。運用益の期待よりも、大きな損失を被るリスク排除を優先しておきましょう。 
 限られた財産を守れるのは自分だけ!安全投資方法といわれる分散投資でも、分散先のすべて損失を被るリスクもあります。コロナ禍という特殊な状況下では、財産の規模や将来の生活設計を十分に考慮したうえで、落ち着いた資産運用を心掛けましょう。

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