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今年から”医療費控除”はこう変わる!?

2018年2月14日

 サラリーマンの確定申告といえば、最初に思い浮かぶのが”医療費控除”。そんな関心の高い医療費控除ですが、今年は税制改正で控除の幅が広がり使い勝手の良い制度になったとか。
 今号では、”医療費控除”についていままでの制度と今年の申告から創設の特例制度の概要をご案内しましょう。

”医療費控除”って、どういう制度?

◆ 医療費控除とは
 自分自身や生活を共にしている家族(妻や子)の医療費を支払っていて、一般的には一年間の合計支出額が10万円を超えると控除を受けられる制度です。この医療費控除が受けられると所得税の負担が軽くなり、年末調整を受けたサラリーマンだと、確定申告で所得税が還付されます。

◆具体的な控除額の計算方法は
 具体的には、つぎの算式に当てはめて所得金額から差し引く医療費控除額を求めます。
医療費控除額(注2)=(支払った医療費の合計額-保険などでの補てん額)-10万円(注1)
 注1:所得金額が200万円未満の場合、所得金額の5%を差し引きます。
 注2:医療費控除の限度額(最高額)は、200万円です。

● 保険などでの補てん額のポイント
 医療保険や傷害保険などにより補てんされた額(=保険金が出た場合)は、支払った医療費から差し引いて計算します。ここで注意点は、差し引く補てん額は医療費の額を限度としており、それ以上補てん額があってもそれは所得税がかからない扱いとなっている点です。
 具体例をみてみましょう。
【医療費などの内訳】
・怪我で入院時の医療費:25万円 ・胃潰瘍で入院時の医療費:40万円 
・胃潰瘍の時の保険での補てん額:50万円(保険会社から受け取った金額)
≪控除される医療費の計算方法≫
【誤】 5万円=医療費(25万円+40万円)-補てん額50万円-10万円
【正】15万円=医療費(25万円+40万円)-補てん額40万円-10万円
 このように保険での補てん額は胃潰瘍での入院部分が対象のため、胃潰瘍の入院費用(40万円)を限度として差し引くことになるわけです。つまり、余った10万円は怪我の入院費用からは差し引かなくてもよく、所得税もかからないのです。
 医療費控除を使う際には、こうした補てん額の誤りが意外と多く見受けられるといわれます。知っておいても損はなさそうです。

新しい医療費控除の特例って?

 今年(平成29年分)の確定申告から医療費控除の特例として”セルフメディケーション税制”が導入されました。この制度では、特定の市販薬の年間購入額が1万2,000円を超えれば適用でき、控除限度額は8万8,000円までとなっています。
 制度創設の理由は、膨らむ一方の国の医療費負担の抑制が目的のひとつで、自分自身で健康管理や病気の予防への取り組みを進んでやってもらうために導入されました。

◆ 適用を受けられる人と控除額の計算は?
 健康管理や病気の予防への取り組みとしてつぎのような検査や検診を受けている方が対象です。
 ● 保険者(健康保険組合、市区町村国保等)が実施する健康診査【人間ドック、各種健(検)診等】
 ● 市区町村が健康増進事業として行う健康診査【生活保護受給者等を対象とする健康診査】
 ● 予防接種【定期接種、インフルエンザワクチンの予防接種】
 ● 勤務先で実施する定期健康診断【事業主検診】
 ● 特定健康診査(いわゆるメタボ検診)、特定保健指導
 ● 市町村が健康増進事業として実施するがん検診

 具体的な医療費控除額は、つぎのように計算します。
 医療費控除額(最高8万8,000円)=セルフメディケーション税制の対象となる医療費ー1万2,000円

◆ 医薬品の範囲は?

 特例の対象となる”特定の医薬品”を購入すると、レシートなどに特例対象商品であることが表示されています。具体的な品目一覧は厚生労働省のHPの「対象品目一覧」(2018.01.22時点)でご覧ください。
 なお、一部の医薬品のパッケージには右のような識別マークが掲載されています。参考にしてください。

いままでの制度と特例とのダブル適用は不可!

 この医療費控除は、いままでの医療費控除とセルフメディケーション税制による医療費控除をダブって使うことはできませんので、注意してください。
 年間10万円超もの医療費を支出することなく、市販薬の購入が多い方ではセルフメディケーション税制の医療費控除が有利で、使い勝手が良さそうです。

 なお、今年の確定申告から「医療費控除の明細書」を作成して申告書に添付すると、医療費の領収書は添付しなくてもよい取り扱いに変わりました。とはいえ、5年間は自分で領収書を保存することとされていますので、お忘れになりませんように。

 医療費はそれぞれご家庭の事情により異なります。
 下記の国税庁のHPでは医療費控除の簡単な減税額のシミュレーション⇒ココをクリックができますので、参考にされてはいかが。

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